志望動機作成の前にすること

【ステップ1】
理由はなんにせよ、とにかく「こんな会社、辞めてやる!」と決めたならば、まずは、職歴の棚卸をしましょう。3年以上働いていてれば、何等かの職歴があるはずです。転職サイトの「職務経歴書」サンプルなどを参考に、あまり細かいことは気にせず、思い付く限りの経験を書き出します。この時点では、専門とか売りにしたい経験を考える必要はありません。思い付く業務経験は全て書き出しておきます。

【ステップ2】
次に求人情報の検索です。経理部で「決算業務」を担当してきたならば、リクルート社の提供するリクナビネクストやマイナビ社のマイナビ転職などの転職ポータルサイトで「決算業務」とキーワード検索してみます。すると色々会社が出て来ると思うので、このレベルの会社に内定できれば転職活動は成功と言えるかな、というラインで会社をピックアップしましょう。募集職歴から会社を検索するというのは、新卒採用時とは逆ですが、だからこそ逆転転職が可能となります。

<おすすめサイト>
リクナビネクスト(リクルートキャリア)
マイナビ転職(マイナビ)
エン転職(エンジャパン‎)
DODA!(インテリジェンス)

【ステップ3】
ここから気に入った企業があればエントリーしていくわけですが、注意したいのが、新卒の時とは異なり、内定すれば入社するつもりの会社以外はエントリーしないことが大事です。なぜなら、無職でもない限り、中途採用の面接は大抵は平日に開催され、有給休暇を取得して半日なり1日休んで面接に臨むわけで、それほどたくさんの会社を受験できるわけではいからです。また頻繁に休めば会社から疑いの目を持たれ、何より通常業務がおろそかになってしまいます。募集と職歴さえ合っていれば面接に呼ばれる可能性は高いので、厳選してエントリーするようにしましょう。
もし、エントリーシート(ES)が全く通過しないのであれば、職務経歴書をもう一度見直したほうが良いかもしれません。その際は、「転職を見据えたキャリアの磨き方」の項目を参考にしてみてください。

【ステップ4】
エントリーすると、キャリア採用の場合は履歴書だけではなく、必ず職務経歴書の提出が求められると思いますので、【ステップ1】で書き出した職務経歴を、その志望企業の募集要項に合うように調整していきます。つまり、「私は御社の募集要項の条件を満たす人材ですよ」ということをアピールするのです。この時点で、あまりに一致しないようであれば再検討を要します。また、いくら力を入れて取り組んだ業務経験も、募集要項と関係なければ無意味なので、一行くらいに抑えておくのが良いでしょう。

【ステップ5】
エントリーが通過すると適性検査という名の筆記試験が行われることがあります。大抵はWEB試験だと思いますが、新卒のように大勢を足きりするための性質ではないため、本を買って対策する必要はないと思います(そもそも対策が難しい)。とはいえ、やはりスコアが低いと悪い印象を与えてしまうのは間違いないので、特に自宅でのWEB試験を受ける場合、電卓とノートと鉛筆、電子辞書等を揃えて、万全の体制で臨みましょう。


ここまで準備ができたら、いよいよ次ページから志望動機の書き方を紹介します。

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